生きがい(ikigai)の4要素で見つける自分らしい生き方

好きなこと、得意なこと、世界が必要としていること、報酬を得られること——生きがいを構成する要素を見てみましょう。

好きなこと

報酬や実用性とは関係なく、純粋に楽しく夢中になれる活動や関心事。時間を忘れて没頭できるのは何かという、シンプルな問いから出発する要素です。

得意なこと

才能や訓練を通じて自然に身についたスキルや強み。他の人より比較的スムーズにこなせること、あるいは地道な練習で積み上げてきた実力を指す要素です。

世界が必要としていること

他者や社会が必要とし、価値を感じているもの。自分の活動が誰かの問題解決や助けにつながるときにつながる要素で、貢献と意味を与える軸です。

報酬を得られること

その活動によって実際に経済的な対価が得られるかどうかを見る要素。どれだけ好きで得意でも、持続可能であるためには生計とつながる部分も必要になるという視点です。

情熱(好き × 得意)

好きなことと得意なことが重なる領域で、没頭と満足感を与えてくれるゾーン。ただしまだ世界のニーズや経済的な報酬とはつながっておらず、趣味にとどまりやすい領域とされます。

使命(好き × 世界のニーズ)

好きなことと世界のニーズが重なる領域で、意味とやりがいを与えてくれるゾーン。ただしまだその活動だけで経済的な対価を得られる構造ではないため、ボランティアや才能の提供という形につながることが多い領域です。

天職(世界のニーズ × 報酬)

世界のニーズと経済的な報酬が重なる領域で、社会に貢献しながら生計も成り立つゾーン。ただし個人的に好きだったり得意だったりする活動でなければ、長く続けるための内的な動機が弱くなりやすい領域です。

仕事(得意 × 報酬)

得意なことと経済的な報酬が重なる領域で、いわゆる専門職に当たるゾーン。ただし好きでなかったり社会的な意味を感じにくかったりすると、器用だが虚しく感じられることがある領域として説明されます。

生きがいという概念はどこから来たのか

生きがいは「生きる理由」や「朝起きる理由」と訳されることが多い日本語です。この言葉自体は日常的な小さな充実感を表す言葉として日本の生活の中に古くから存在していましたが、好き・得意・世界のニーズ・報酬を組み合わせた4つの円のベン図バージョンは、実は後に非日本人の著者によって、より広い読者にこの概念を視覚的に伝えるために作られたものです。

この枠組みを実際にどう使うか

完璧に解かなければならない厳密な公式として扱うのではなく、多くの人は生きがいを内省のためのツールとして使っています。本当に楽しいと感じること、得意なこと、周囲にあるニーズ、現実的に収入につながりそうなことをそれぞれ書き出し、それらが自然に重なる部分を探すという方法です。1つの完璧な仕事を見つけることよりも、自分の人生のどの部分が最も自分に合っていると感じるか、そしてどこに成長の余地があるかに気づくことの方が大切です。

よくある質問

4つの円のちょうど真ん中に当てはまるものを見つけないといけませんか?

必ずしもそうではありません。日本語本来の「生きがい」という概念は、4つの円のベン図が示すよりもずっと広く柔軟なものです。日々のささやかな充実感も生きがいに含まれます。図はあくまで内省を助けるツールとして活用するのがおすすめです。

今の仕事が4つの要素のうち1つか2つしか満たしていない場合はどうすればいいですか?

それはよくあることで、何か問題があるという意味ではありません。多くの人は人生のさまざまな領域を通じて充実感を築いています。例えば、ボランティア活動で「使命」を満たしつつ、本業で「仕事」の部分をカバーするといった形です。この枠組みは白黒つけるテストというより、少しずつ調整していくためのレンズとして使うのが最も効果的です。