HTP(家・木・人物画)テストとは? — 概念と由来まとめ

家・木・人物、3つを描く代表的な投影法描画テストの概念と由来を知りましょう。

家(House)

家の絵は、検査を受ける人が自分の家庭環境、家族関係、生活の基盤をどのように知覚しているかを示す手がかりとして扱われます。専門家は絵そのものの細部だけでなく、絵を描いた後の質問への答えもあわせて確認します。

木(Tree)

木の絵は、検査を受ける人の内面、特に本人もあまり意識していない無意識的な自己像や、成長に対する感情を反映すると解釈されます。人物画に比べて防衛的な態度が入りにくいとされることが多いです。

人物(Person)

人物の絵は、検査を受ける人が意識的に認識している自分自身の姿、身体イメージ、社会的な自己を反映すると解釈されます。木の絵に比べて防衛的に描かれる傾向があるとされています。

HTPテストとは?

HTP(House-Tree-Person)テストは1948年、アメリカの心理学者ジョン・バック(John Buck)が初めて考案した代表的な投影法描画テストです。検査を受ける人に家、木、人物を順番に自由に描いてもらい、絵に関する構造化された質問(元々の方式では絵ごとに約20問)への答えをあわせて見ていく方式で進められます。その後1958年に心理学者エマニュエル・ハマー(Emanuel Hammer)が解釈体系を補完し、1969年にバックとハマーが改訂版を発表して現在の形が確立しました。

なぜ3つを描かせるのですか?

HTPは1枚の絵ではなく家・木・人物の3つを描かせることで、異なる角度から検査を受ける人の内面を見ようとする目的を持っています。家は家庭環境への知覚を、木は比較的防衛の少ない無意識的な自己像を、人物は意識的に認識している自己像と社会的自我を反映すると考えられています。ただしこれは3つの要素をあわせて、さらに本人の説明とあわせて総合的に見て初めて意味を持つ解釈の枠組みであるという点が重要です。

よくある質問

大人もHTPテストを受けられますか?

はい。原則として3歳以上であれば年齢制限なく受けられる検査とされており、脳損傷や神経学的な問題が疑われる大人にも補助的に活用されることがあります。

絵が下手だと検査結果に不利ですか?

絵の上手さそのものを評価する検査ではありません。専門家は美術的な完成度ではなく、絵の構成要素、配置、大きさ、そして絵に関する質問への答えを総合的に見ます。