HSK(漢語水平考試)級位完全ガイド

HSKの受験を考えているなら、まず各級位が実際にどのレベルを測る試験なのか、基本の仕組みを確認しておきましょう。

HSKとは

HSK(漢語水平考試)は、中国語を母語としない学習者向けに、中国政府系機関が実施する標準化された中国語能力試験です。留学申請や大学進学、就職・ビザの要件など、さまざまな場面で中国語力を証明する手段として広く使われています。

入門レベル(1級・2級)

1級は非常に基本的な単語や短い文を理解できるレベルで、多くの初学者が最初に目指す級位です。2級は買い物や食事のような身近な話題について、簡単な会話ができるレベルを測ります。

中級レベル(3級・4級)

3級は中国語圏での日常生活における基本的な意思疎通がおおむねできるレベルを測ります。4級は比較的幅広い話題について流暢に会話できるレベルで、大学進学や就職の際によく求められる級位です。

上級レベル(5級・6級)

5級は中国語の新聞や雑誌を読み、映画やテレビ番組の内容を理解できるレベルを測ります。従来の最上位である6級は、聞いたり読んだりした内容を容易に理解し、話し言葉・書き言葉を問わず自分の考えを流暢に表現できるレベルを測ります。

級位が上がるほど必要な語彙量が大きく増える

各級位には公式の累積語彙リストが定められており、下位級と上位級の間で求められる語彙量の差はかなり大きいため、上位級を目指すほど語彙学習に費やす時間が大幅に増える傾向があります。

新しい拡張基準も並行して使われています

従来の1〜6級体系に加えて、「新HSK標準」などと呼ばれる新しい枠組みが導入されつつあり、従来の最上位の上にさらに7〜9級を追加し、より高いレベルの学習者を評価できるようにしています。二つの体系が並行して使われている段階のため、受験前に志望先の学校や機関がどちらの基準のスコアを求めているか確認しておくとよいでしょう。

どの級位を目指すべきか

まずは自分がすでに身につけている語彙量と、これから準備する場面を基準に考えるとよいでしょう。日常会話程度であれば比較的低い級位で足りることが多く、中国語で授業が行われる大学課程などでは高い級位が求められる傾向があります。迷ったときは、多くの実施機関が公式サイトで級位ごとの語彙量や能力の目安を詳しく公開しているので、それを参考に自己評価するのが確実です。

新しい基準が導入された理由

中国語学習者のレベルの幅が広がるにつれ、従来の1〜6級体系だけでは、長く中国で学習・就労してきた上級学習者などを十分に区別しにくくなってきました。そこで既存の体系の上に7〜9級を追加し、高いレベルの学習者をより精緻に評価できるようにしたものであり、従来の体系そのものを置き換えるものではありません。

よくある質問

HSKとHSKKは同じ試験ですか?

いいえ。HSKは聴解・読解・作文を中心とした筆記試験で、HSKK(漢語水平口語考試)は話す能力だけを別途評価する口頭試験です。両者は別々に申し込み、受験する必要があります。

中国の大学進学にはHSK何級が必要ですか?

一般的には4級以上を求められることが多いですが、学校や専攻によって必要な級位は異なるため、出願を検討している大学の最新の募集要項を必ず確認することをおすすめします。