引っ越し挨拶のマナー 完全ガイド

住所変更の行政手続きとは別に、新しい生活の第一歩として行われてきたのが引っ越し挨拶です。基本の流れを整理しました。

  1. 挨拶に伺うタイミング

    引っ越しの前後数日以内、遅くとも1週間以内に済ませるのが一般的とされています。作業の音で迷惑をかける可能性がある引っ越し当日より前に済ませておくと丁寧です。

  2. 挨拶に伺う相手の範囲

    一戸建てでは両隣と向かい3軒程度、集合住宅では両隣と真下の部屋が音の面で特に配慮が必要とされる相手とされています。上の階まで含めるかは地域や物件によって考え方が異なります。

  3. 訪問する時間帯

    早朝や夜遅い時間帯は避け、日中の落ち着いた時間帯(午前10時〜午後6時頃)に伺うのが基本的なマナーとされています。

  4. 手土産の予算の目安

    近隣の住人には500円〜1,000円程度、大家さんや管理人には1,500円〜3,000円程度が一般的な相場とされています。

  5. 手土産に選ばれやすい品物

    賞味期限が1週間以上あるお菓子や、洗剤・タオルなどの日用消耗品が定番とされています。好みが分かれる生鮮食品などは避けられる傾向があります。

  6. のし(熨斗)の付け方

    挨拶の品には紅白で蝶結びの水引ののしを付け、表書きには「御挨拶」や「粗品」と書くのが一般的です。蝶結びは「何度あってもよい」お祝い事に使われる結び方です。

  7. 相手が不在だった場合

    無理に何度も訪問せず、日を改めて再訪するか、手紙とともに品物をポストに入れる方法も取られます。

  8. 挨拶をしない選択も増えている

    近年は防犯上の理由やライフスタイルの変化から、特に単身向けの集合住宅では引っ越し挨拶を省略する人も増えており、絶対に行わなければならない決まりではありません。

なぜ引っ越し挨拶をするのか

新しい生活の中で今後トラブルが起きた際に顔を知っている関係を作っておくこと、生活音などについて事前に理解を得やすくすることが主な目的とされています。

住所変更の行政手続きとは別物

転出届・転入届などの行政手続きは法律に基づくものですが、引っ越し挨拶はあくまで慣習であり、法的な義務ではありません。両者を混同しないようにしましょう。

よくある質問

引っ越し挨拶は絶対にしなければいけませんか?

法律上の義務ではなく、あくまで慣習です。防犯上の理由から行わない人も増えていますが、特に戸建てや騒音の影響が出やすい集合住宅では、今後の関係づくりのために行う人が多いとされています。

手土産にお金(現金)を渡してもいいですか?

一般的ではありません。現金ではなく、消耗品やお菓子などの品物を渡すのが慣習となっています。

大家さんへの挨拶も必要ですか?

賃貸の場合、管理会社や大家さんへの挨拶は必須ではありませんが、行っておくと今後のやり取りが円滑になるとされています。

一人暮らしの女性でも挨拶をした方がいいですか?

防犯上の観点から、一人暮らしであることを詳しく伝えない、日中の早い時間に済ませるなどの工夫をしたうえで判断する人が多く、無理に行う必要はないとされています。