HSP(とても敏感な人)セルフチェック

HSP(Highly Sensitive Person)は病気や障害ではなく、感覚や感情の情報を人より深く処理する気質を表す言葉です。当てはまる特徴をチェックしてみましょう。

  1. 感覚刺激に圧倒されやすい

    強い光や大きな音、きつい香り、肌触りの悪い服などが、他の人より気になりやすく、騒がしい場所には人より早く疲れを感じて離れたくなることがあります。

  2. 物事を人より深く処理する

    行動する前にじっくり考え込む傾向があり、他人が気づかない細部に気づきやすく、大きな出来事(良いことでも悪いことでも)の後は、一人で処理する時間を必要とします。

  3. 感情移入しやすく共感力が高い

    周囲の人の気分の変化にすぐ気づき、他人の感情に影響を受けやすく、芸術や音楽、他人の苦しみに心を動かされやすい傾向があります。

  4. 予定を詰め込みすぎると疲れやすい

    忙しい一日やマルチタスク、たくさんの用事が重なると、たとえそれ自体は楽しい内容でも、他の人より早く消耗してしまうことがあります。

  5. 驚きやすく、小さな変化によく気づく

    突然の物音や不意打ちに人より驚きやすく、模様替えや相手のちょっとした表情の変化など、他人が見落とす小さな違いによく気づきます。

  6. 定期的に一人の静かな時間が必要

    刺激の多い一日の後は、静かで一人になれる時間で気持ちをリセットする必要があり、その時間が取れないと、いつも以上に疲れやすく、余裕がなくなりがちです。

概念の成り立ち

HSPは1990年代半ばに心理学者エレイン・アーロンが提唱した「感覚処理感受性(Sensory Processing Sensitivity)」という気質の呼び名です。人口の15〜20%程度に見られるとされる通常の気質の一種であり、多くの動物種でも同様の個体差が観察されています。病気や障害ではありません。

HSPは内向性や不安障害と同じではない

HSPのおよそ3割は外向的なタイプであるとも言われ、感受性の高さは社交的かどうかとは別の軸です。また、診断可能な精神疾患である不安障害とは異なり、HSPは誰もがどこかに位置する気質のスペクトラムとして扱われます。

よくある質問

HSPは医学的な診断名ですか?

いいえ。DSM-5のような診断基準に載っている病名ではなく、気質を説明する枠組みです。エレイン・アーロンが考案したセルフチェックも、あくまで自己理解のための簡易的なツールとされています。

敏感さは時間とともに変わりますか?

多くの研究者は、高い感受性は比較的安定した生まれ持った気質だと説明していますが、その気質とどう付き合うか(セルフケアの方法や環境の整え方)は、経験を通じて大きく変化しうるとされています。