髪の密度と太さの違いを完全解説

「髪の量が多い」と「髪が太い」は実は別の話です。混同しやすい髪の密度と太さの違いを解説します。

髪の密度とは

頭皮の一定面積の中に毛穴(髪が生える穴)がどれだけ密に分布しているか、つまり髪の本数を表す概念です。密度が低いと頭皮が透けて見えやすく、密度が高いと同じスタイリングでもボリュームがあるように見える傾向があります。

毛髪の太さ(直径)とは

髪一本そのものの太さ、つまり直径がどれだけ太いか細いかを表す概念で、密度とは別の性質です。太い髪は一本一本の強度が高いためスタイルが崩れにくく、細い髪は柔らかく力が弱いためぺたんとなりやすい傾向があります。

高密度+太い髪

髪の量が多く、一本一本も太い組み合わせです。ボリュームは出ますが広がりやすく、スタイリングに手間がかかることがあります。

低密度+細い髪

髪の量が少なく、一本一本も細い組み合わせです。頭皮が透けて見えやすく、ボリュームが出にくい傾向があります。

低密度+太い髪

髪の量は少ないものの、一本一本は太い組み合わせです。頭皮は透けにくいものの、全体的なボリューム感は物足りなく感じることがあります。

高密度+細い髪

髪の量は多いものの、一本一本は細い組み合わせです。全体のボリュームは出ますが、コシが不足してぺたんとなったり広がったりしやすい傾向があります。

確認する方法

濡れた髪一本を指先で触って太さを大まかに確かめたり、分け目を作ったときに頭皮がどれだけ見えるかで密度をおおよそ判断したりできます。正確な診断が必要な場合は、美容室や毛髪専門クリニックで毛髪診断機を使って確認するのがより正確です。

製品選びのコツ

密度と太さの組み合わせによって必要なボリューム感や重さが異なるため、製品を選ぶ際は太さ(細い髪用・太い髪用)とボリューム(ボリューム専用)の表記を併せて確認するとよいでしょう。一方の基準だけで製品を選ぶと、思っていた結果と違ってしまうことがあります。

なぜ二つを区別する必要があるのか

「髪の量が少ない」という悩みと「髪にコシがない」という悩みは、実際にはまったく異なる原因から生じることがあります。密度が低い人がボリューム製品ばかり探していたが、実は必要だったのはコシのあるスタイリング剤だった、あるいはその逆というケースも珍しくないため、二つの概念を区別して理解しておくと製品選びやスタイリングに役立ちます。美容室でカットやパーマ、カラーを相談する際にも、密度と太さをあらかじめ把握しておくと具体的に相談しやすくなります。例えば低密度の髪に極端に短いレイヤーカットを入れると、かえって髪が少なく見えてしまうこともあるため、スタイル選びの参考にもなります。

毛髪の多孔性とはまた別の概念です

毛髪の多孔性は髪が水分や油分をどれだけ吸収・保持できるかを表す性質であるのに対し、密度と太さは髪の物理的な量と太さを表す性質です。この三つの性質は互いに独立して組み合わさるため、自分の髪を正確に把握するにはこれらを併せて見ていくことが役立ちます。

よくある質問

髪の密度は年齢とともに自然に減っていくものですか?

一般的に年齢を重ねると毛穴の働きが鈍くなり密度が減る傾向があるとされていますが、個人差が大きく、遺伝、ホルモン、頭皮の健康状態などさまざまな要因の影響を受けます。急に目立って減った場合は、脱毛の可能性を確認しておくとよいでしょう。

毛髪の太さはケアで変えられますか?

生まれ持った毛髪の太さそのものを根本的に変えるのは難しいですが、トリートメントやコーティング成分を含む製品で一時的に太く見せる効果を得ることはできるとされています。