ギター弦のゲージ:インチとミリの換算と「ライト」「ヘビー」の意味

ギター弦のゲージ表記は一見わかりにくいですが、実は1000分の1インチの数字で、いくつかの標準的な太さ分類に対応しています。

ゲージは弦の直径を表す数値

「.010」というゲージ表記は、弦の最も細い部分の直径が1000分の10インチ(0.010インチ)であることを意味します。数字が大きいほど弦は太くなり、セット全体は最も細い1弦の数値で「10ゲージ」のように呼ばれます。

ミリメートルへの換算方法

インチのゲージに25.4を掛けるとミリメートルになります。.010インチの弦は0.254mm、.052インチの6弦(低いE)は約1.32mmです。アメリカやイギリスのパッケージはインチ表記が主流ですが、メーカーによってはミリ表記も併記されています。

「エクストラライト」から「ヘビー」までの目安

エレキギターの場合、エクストラライトは1弦.008〜.009程度、ライトは.009〜.010程度、ミディアムは.011程度、ヘビーは.012以上が目安です。アコースティックギターはエレキより全体的に太めで、ライトが.012前後、ミディアムが.013前後から始まるセットが一般的です。

太い弦は音だけでなくテンションも変わる

同じ音程に合わせるには、太い弦ほど高いテンション(張力)が必要になり、指への抵抗感が増してトラスロッドの調整が必要になることもあります。ダウンチューニングをする奏者は太めのゲージを選び、チョーキングや速いフレーズを重視する奏者は細めを選ぶ傾向があります。

ハイブリッド弦や単品弦でカスタムセットも可能

高音弦は細く、低音弦は太くした「ハイブリッドセット」を好む奏者もいます。多くのメーカーは単品弦(バラ弦)も販売しているため、弦ごとに好みのゲージを組み合わせてカスタムセットを作ることもできます。

同じ「ライト」でもギターによって感触が違う理由

ゲージだけで弾き心地が決まるわけではありません。スケール長(弦長)が長いギターほど、同じ音程を出すのに必要なテンションが高くなるため、同じ.010ゲージでもロングスケールのギターの方がテンションを強く感じることがあります。

ゲージを変えたらセッティングの見直しを

明らかに太い、または細いゲージに変えると、ネックにかかる張力の総量が変わり、トラスロッドの反り、弦高、オクターブチューニングにずれが生じることがあります。ゲージを変更する際は、変更後に簡単な調整(セットアップ)を行うことを前提に考えておくと安心です。

よくある質問

太い弦の方が音は良いのですか?

太い弦は基音がしっかりして、特にアコースティックギターではサステインも伸びやすい傾向がありますが、「良い音」は好みやプレイスタイルによります。太い弦はチョーキングや素早い運指への抵抗も大きくなります。

どんなゲージでもそのギターに張って大丈夫ですか?

常識的な範囲であれば問題ありませんが、大幅に太いゲージに変えると弦高が上がりすぎたり、想定していないテンションでネックに負担がかかることがあります。逆に大幅に細くすると弦がびびりやすくなるため、大きくゲージを変える場合は調整を前提にしましょう。