グレイン・カラット・トロイオンス換算:弾丸、宝石、貴金属の重さの単位

グレイン、カラット、トロイオンスはそれぞれ全く違う業界で使われる特殊な重量単位で、どれも普段使う「グラム」や「オンス」とは一致しません。

グレイン:メートル法よりも古い、極小の単位

1グレインは正確に64.79891ミリグラムで、もともとは大麦の一粒の重さが由来です。現在でも弾丸の重さ(例:9mm弾「115グレイン」)や、アーチェリーの矢の重さを表す単位として国際的に使われています。

カラット:宝石や真珠の重さ(金の純度の「金」とは別物)

1カラットは正確に200ミリグラム(0.2グラム)で、世界中でダイヤモンドや宝石、真珠の重さを表すのに使われます。金の純度を表す「K(金)」(18金など)と紛らわしいですが、カラットは重さ、金は純度を表す全く別の概念です。

トロイオンス:普通のオンスより1割ほど重い

1トロイオンスは約31.1035グラムで、食品などに使われる通常のオンス(常衡オンス、約28.35グラム)より約1割重い単位です。金・銀・プラチナなど貴金属の価格や重さは世界的にトロイオンス建てで表示されるため、「1オンス金貨」もトロイオンス基準です。

早見換算

1グラムは約15.43グレイン、または正確に5カラット、約0.032トロイオンスに相当します。逆に1トロイオンスは約480グレイン、155.5カラットで、480グレインという数字自体が歴史的にトロイオンスの定義の基礎になっています。

なぜメートル法に統一されずに残っているのか

それぞれの業界がメートル法が国際的に広まるよりずっと前に独自の単位を標準化しており、今さらグラムに切り替えると長年の価格設定や取引慣行、表示ルールが崩れてしまうため、計算上はグラムで代替できても実務上はグレイン・カラット・トロイオンスが現役の基準として使われ続けています。

なぜ弾丸や宝石にこれほど小さな単位が使われるのか

弾丸や宝石はどちらも非常に軽いため、グラムや通常のオンスで表すと日常使いには扱いにくい、精度の低い数字になってしまいます。グレインやカラットはその業界にとって十分な精度で重さのわずかな違いを表現でき、弾丸重量のわずか数グレインの差や、宝石の1カラット未満の差が、性能や価格に意味のある違いを生みます。

メートル法カラットは各国でバラバラだった旧来の「カラット」を統一した

1907年以前は「カラット」の基準が国によって微妙に異なっていました。もともとカロブ豆一粒の重さが由来で、これは完全には均一ではなかったためです。正確に200mgと定めた「メートル法カラット」が国際的に採用されたことで、世界中の宝石取引で重さの基準が統一され、現在も業界標準として使われています。

よくある質問

カラットと金(K)は同じものですか?

違います。カラット(重さ)は宝石や真珠がどれくらい重いかを表す単位で、K(カラット、金の純度)は金地金のうち純金が24分の何を占めるかを表す割合です。重くて低純度の金製品と、軽くて高純度の金製品は全く異なる測定値ですが、英語では紛らわしいことに似た発音(carat/karat)になります。

なぜ金は普通のオンスで取引されないのですか?

貴金属市場は何世紀も前、グラムが一般的になる前からトロイオンスを標準としており、その慣習が世界的に今も残っているためです。ドルやユーロ、円建てで表示される金・銀の「1オンスあたり」の価格は常にトロイオンスであり、食品など日常品に使う常衡オンスより重い単位です。