ファンド・オブ・ファンズ(FoF)の基礎知識

ファンドが再び別のファンドに投資する仕組みは、通常のファンドと何が違うのでしょうか。

ファンド・オブ・ファンズ(FoF)とは

個別の株式や債券に直接投資する代わりに、他のファンドに投資し、そのファンドの運用成果を間接的に得る仕組みのファンドです。

二重手数料の構造

ファンド・オブ・ファンズ(母ファンド)自体の手数料に加え、実際に投資している子ファンドの手数料も併せて負担することになり、全体のコストが単一のファンドより高くなる可能性がある構造です。

分散効果

複数の運用会社、複数の戦略に一度に分散投資する効果が得られるため、特定の一つのファンドに集中するリスクを減らす目的で活用されることもあります。

代表的な例:ターゲットデート・ファンド

退職時期に合わせて資産配分を自動的に調整するターゲットデート・ファンド(TDF)の多くは、複数の子ファンドに分散投資するファンド・オブ・ファンズの構造で設計されています。

海外ファンドへのアクセス経路

個人が直接申し込みにくい海外籍のファンドに対し、国内で設定されたファンド・オブ・ファンズを通じて間接的に投資する経路として活用されることもあります。

投資前に確認すべき点

実際に組み入れられている子ファンドの一覧と投資比重、総経費率(TER)、同一の資産に重複投資されていないかを、目論見書で確認することが重要です。

すでに経験しているかもしれない構造:ターゲットデート・ファンド

退職時期に合わせて資産配分が自動調整されるターゲットデート・ファンドに投資したことがあるなら、知らないうちにファンド・オブ・ファンズの構造を経験している可能性があります。TDFは通常、拠出金を複数の株式・債券などの子ファンドに分散させ、目標時期が近づくにつれてより保守的な配分へと徐々に移行させます。

教育目的の内容であり、投資助言ではありません

この記事はファンド・オブ・ファンズの一般的な概念を紹介するものであり、特定の商品への投資を勧めるものではありません。個別商品の組み入れ子ファンドや費用構造は商品ごとに異なるため、投資前に必ず目論見書を確認してください。

よくある質問

ファンド・オブ・ファンズは必ずコストが高くなりますか?

構造上、二段階の手数料が発生する余地はありますが、実際の総コストは商品によってさまざまです。子ファンドの手数料の一部を割り引く商品もあるため、目論見書で実際の総経費率を確認するのが正確です。

ファンド・オブ・ファンズはどんな投資家に向いていますか?

複数の運用会社・戦略に一度に分散投資したい投資家や、個人では直接申し込みにくい海外籍ファンドに間接的に投資したい投資家に向いている構造として紹介されます。