ロゴセラピーとは?
ヴィクトール・フランクルはオーストリアの精神科医で、第二次世界大戦中のナチス強制収容所での体験を基にした著書『夜と霧(Man's Search for Meaning)』を通じて広く知られるようになりました。彼は人間を動かす最も根源的な動機を人生の「意味」を見出そうとする意志だと考え、これを治療に応用したロゴセラピー(意味を表すギリシャ語「ロゴス」に由来する名称)を提唱しました。
フロイトやアドラーとの違いと、今日の活用のされ方
フランクルは自身の理論を、フロイトの精神分析、アドラーの個人心理学とともに心理療法の「ウィーン第三学派」と呼びました。フロイトが快楽を、アドラーが権力(優越性)を人間の中心的動機と見たのに対し、フランクルはその位置に意味への意志を置いた点が異なります。アドラーの個人心理学と比較すると、両理論の共通点と違いがより明確に理解できます。ロゴセラピーの概念は今日でもカウンセリングや心理療法の分野、そしてポジティブ心理学における人生の目的やウェルビーイングをめぐる議論の中で言及され続けており、逆説志向の技法は一部の不安障害や不眠症の治療において認知行動療法と併せて参考にされる技法として今も紹介されることがあります。
よくある質問
逆説志向は自分一人で試してもよい技法ですか?
軽い日常的な心配事に対して原理を参考にする程度なら可能ですが、重い不安障害や強迫症状に適用する場合は、必ず専門家の指導のもとで行うべき技法として説明されています。誤って適用するとかえって症状を悪化させる可能性があります。
実存的空虚はうつ病と同じものですか?
同じ概念ではありません。実存的空虚は意味を見出せないことから生じる空虚感や無気力を指す概念であり、臨床的なうつ病と重なる部分はあっても必ずしも同一ではありません。持続的な無気力感や抑うつ気分がある場合は、この概念だけで判断せず専門家の診断を優先することが大切です。