なぜ二つの規格が一つの表記に統合されたのか
ASA(アメリカ)とDIN(ドイツ)は、20世紀の大半を通じて競合するフィルム感度の国別規格でした。国際規格ISOが制定される際、どちらか一方を選ぶのではなく両方をフィルム箱に併記する形になったため、古いカメラや露出計では、どちらか片方の規格だけを参照している場合があります。
なぜDINは対数方式を採用したのか
対数方式は非常に広い感度の範囲を小さく扱いやすい数字に圧縮でき、露出段(ストップ)という倍々の関係で成り立つカメラの露出の仕組みとも相性が良い方式です。そのため技術者にとっては扱いやすい一方、単純に2倍になっていくASA方式に比べると、一般の利用者には直感的に分かりにくい面があります。
よくある質問
現在のデジタルカメラでもDINは使われていますか?
いいえ、デジタルカメラのISO設定は等差方式(ASA由来)のみを使います。DINは現在ではクラシックなフィルムや古い露出計、ヴィンテージカメラの説明書などに残る歴史的な表記です。
DINの数字が大きいほど感度が高いフィルムということですか?
はい、ISO/ASAの数字が大きいほど感度が高いのと同じ関係です。二つの尺度は常に同じ方向に動きますが、1段分の増加を表すのに掛け算(倍)を使うか足し算を使うかという計算方法が異なるだけです。