家族の緊急連絡カードに書くべきこと

緊急連絡カードは、スマホの電池が切れていても、子どもが動揺して番号を思い出せなくても機能する「紙」であることが重要です。書くべき項目をまとめました。

保護者の連絡先(優先順)

父母や保護者それぞれの氏名と電話番号を、連絡すべき優先順に並べて書きます。災害時は携帯がつながりにくくても勤務先の固定電話は通じることがあるため、職場の番号も併記しておきます。

遠方に住む連絡先を1つ入れる

大規模な災害が起きると、被災地内の電話回線や基地局が混雑して通じにくくなる一方、遠方への通話は比較的つながりやすいことがあります。家族全員が連絡できる「中継役」として、離れた場所に住む親戚や知人を1人決めておくと安心です。

アレルギー・持病・服薬情報

家族一人ひとりの重いアレルギー、持病、常用薬、血液型を記載します。救急隊や預かり先の人がとっさに判断する際、カード上で最も時間的に重要な情報になります。

集合場所を決めておく

自宅前など近い場所と、自宅周辺が危険な場合に備えたやや離れた場所の2か所を決めます。カードに書くだけでなく、家族全員が暗記しておくことが大切です。

子どものお迎えを許可する人

保育園や学校が休校・早期下校になった際、保護者以外に誰が迎えに行けるかをリストにしておきます。多くの園や学校では、事前登録のない人への引き渡しを断るためです。

カードの置き場所

冷蔵庫に貼るものと、子どものかばんに入れるラミネート加工したものを分けて用意します。スマホで写真を撮っておくのも補助にはなりますが、スマホ自体が使えない事態を想定したカードなので、それだけに頼らないようにします。

遠方の連絡先が見落とされがちな理由

多くの家庭は保護者の番号や住所までは書いても、そこで終わってしまいます。しかし遠方の連絡先こそが、災害時の通信状況を踏まえた本質的な対策です。被災地内の回線が集中してつながりにくくなっても、市外への通話は通じることが多く、離れた親戚を経由することで家族全員の安否確認がつながりやすくなります。

更新されていないカードは逆効果になることも

古い電話番号や、すでに引っ越したベビーシッターの連絡先が書かれたままのカードは、何もないより厄介です。誤った安心感を与えてしまうためです。学期の始まりなど覚えやすいタイミングで年2回は見直し、冷蔵庫とかばんのカードを差し替える習慣をつけましょう。

よくある質問

スマホに登録した緊急連絡先があれば、カードは不要ですか?

いいえ、カードはあくまで補助であり代替ではありません。スマホを紛失したり、電池切れになったり、まだロック解除できない年齢の子どもが持っていたりしても機能する点に、紙のカードならではの意味があります。

小さな子どもにも本当に持たせる必要がありますか?

はい、特にまだ自分のスマホを持っていない年齢の子どもには重要です。かばんにラミネート加工したカードを入れておけば、先生や養護教諭、他の保護者が、子どもの記憶に頼らずすぐに適切な連絡先へ連絡できます。