生地の単位換算:ヤード・メートル・尺(鯨尺)の違い

生地の長さはメートル法だけでなく、海外のヤードや和裁の尺など複数の単位が今も混在して使われています。

1ヤードは0.9144メートル(36インチ)

欧米の生地店や輸入パターン(型紙)ではヤード表記が一般的です。ヤードはメートルよりわずかに短いため、ヤード表記のパターンをメートルで買うと、感覚より少し多めに必要になることがあります。

和裁では鯨尺(くじらじゃく)が使われてきた

着物や和裁の伝統的な寸法は鯨尺(1尺 約37.879cm)を基準にしており、大工など建築で使う曲尺(1尺 約30.303cm)とは長さが異なる別の「尺」です。

現在の生地店はメートル・センチ表記が主流

現代の生地販売はほとんどがcm・m単位に統一されていますが、古い和裁の型紙や技法書には今も尺・寸の表記が残っており、換算が必要になる場面があります。

長さだけでなく生地幅にも注意

パターンの必要量は特定の生地幅(90cm、110cm、150cmなど)を前提に計算されていることが多く、想定より狭い幅の生地を買うと表記の長さでは足りなくなることがあります。

似た長さだからこそ間違えやすい

ヤード(0.9144m)はメートルに非常に近いため、目分量で同じ長さとして扱ってしまいがちですが、約8.5%の差が服やカーテンなど複数ヤード分の裁断で積み重なると、明らかな生地不足につながります。

違う単位系のパターンを読むとき

海外のヴィンテージパターンや輸入型紙は、普段使っている店の販売単位と異なる単位で表記されていることがあります。洗濯による縮み、柄合わせ、裁断ミスを考えると、換算結果より少し多めに買っておくのが安全です。

よくある質問

ヤードからメートルに換算するとき、端数は切り上げと切り下げどちらが良いですか?

切り上げが基本です。洗濯後の縮み、柄合わせのための余裕、裁断ミスへの備えを考えると、少し多めに確保しておく方が、あとから足りずに買い足しに行くより手間がかかりません。

鯨尺と曲尺、どちらが生地・着物の寸法に使われますか?

着物や和裁で使う伝統的な単位は鯨尺です。曲尺は主に大工など建築分野で使われる別の「尺」で、同じ「尺」でも分野によって基準の長さが異なる点に注意が必要です。