覚えておきたい基本の結び方ガイド

日常的なロープのトラブルのほとんどは、ごく一握りの結び方だけで解決できます。それぞれがどんな場面で役立ち、どんな場面には向かないのかを見ていきましょう。

本結び(リーフノット)

1本のロープの両端をつなぐ結び方で、荷物やバンドルを縛るときによく使われます。軽く安定した荷重に対してはシンプルで確実ですが、実際に強い張力がかかる状況で2本の別々のロープをつなぐには、信頼性が高いとは言えません。

もやい結び

ロープの端に固定の輪を作る結び方で、荷重がかかってもすべったり締まったりせず、しかも大きな荷重を受けた後でも簡単にほどけます。すべらない輪が確実に必要な場面で、セーリング、レスキュー、さまざまな作業に広く使われています。

巻き結び(クローブヒッチ)

ロープを支柱、手すり、ポールなどに素早く結びつける方法です。結ぶのもほどくのも速い反面、方向が変わる荷重がかかるとすべることがあるため、荷重が重要になる場面よりも、一時的な固定に向いています。

8の字結び

ロープの端近くに結ぶ「止め結び」で、滑車、リング、あるいは手からロープがすり抜けるのを防ぎます。クライミングハーネスに体を結びつける際の標準的な結び方である「8の字フォロースルー」の土台にもなっています。

シートベンド

2本のロープをつなぐ結び方で、本結びと違い、太さや素材が異なる2本のロープでも確実につなぐことができます。本結びが本来想定していない、しかし実際にはよくあるこの状況に強い結び方です。

自在結び(タートラインヒッチ)

固定されたロープの周りに調整可能な輪を作る結び方で、輪をスライドさせて張り具合を変えられ、荷重がかかるとしっかり固定されます。テントのガイラインやタープの固定に定番の結び方です。

目的に結び方を合わせる、結び方に目的を合わせない

このリストの結び方はそれぞれ、強度、ほどきやすさ、変化する荷重への対応力といった要素のあいだでトレードオフを持っています。本結びの魅力は、リスクの低い作業に対する速さとシンプルさであり、もやい結びの魅力は、実際に荷重がかかった後でもしっかり保持しつつほどけることです。片方が必要な場面でもう片方を使うことが、結び方にまつわる最もよくある失敗です。

本当に正確さが重要になる場面

クライミング、リギング、牽引など、失敗すると怪我につながりかねない荷重を支える作業では、その活動ごとに確立された基準にふさわしい結び方を使い、確実にできるようになるまで練習してください。別の、リスクの低い目的のために覚えた結び方をその場しのぎで流用してはいけません。

よくある質問

本結びは重い荷物を固定するのに安全ですか?

信頼性が高いとは言えません。本結びは、荷物を縛るときのような軽く安定した張力を想定した結び方です。それより重い荷重や安全に関わる用途には、その荷重に合った専用の結び方、たとえば適切な強度のヒッチを選ぶ方が安全です。

もやい結びが「結びの王様」と呼ばれるのはなぜですか?

強くすべらない輪を作れることと、大きな荷重がかかった後でも簡単にほどけることを両立しているためです。これほどうまくこの両立ができる結び方は多くありません。