DNSサーバーを変更する方法

契約回線の初期DNSから公開DNSに切り替えると、サイトによっては読み込みが速くなったり、特定の接続トラブルが解消したりすることがあります。設定できる場所ごとの変更方法をまとめました。

  1. DNSを変更すると実際に何が変わるのかを理解する

    DNSはドメイン名をIPアドレスに変換する仕組みです。DNSサーバーを変更しても、その変換を担当するサービスが変わるだけで、契約している回線事業者や速度プラン、端末自体のIPアドレスが変わるわけではありません。

  2. 公開DNSプロバイダーを選ぶ

    複数の有名な公開DNSサービスがあり、それぞれプライバシーポリシーや性能の特徴が異なります。速度・プライバシー・フィルタリング機能など重視する点に応じて選び、プライマリとセカンダリの両方のアドレスを控えておきます。

  3. WindowsでDNSを変更する

    「ネットワークとインターネット」設定から現在の接続のプロパティを開き、DNSサーバーの割り当てを「手動」に切り替え、新しいIPv4アドレス(必要であればIPv6アドレスも)を入力します。

  4. macOSでDNSを変更する

    「システム設定」→「ネットワーク」から使用中の接続を選び、DNS設定を開いて既存のアドレスを削除し、新しいDNSアドレスを追加します。

  5. ルーター側でDNSを変更する

    ルーターの管理画面(通常はWANまたはインターネット設定の項目)でDNSを設定すると、端末ごとに個別設定しなくても、ネットワーク上のすべての端末に一括で変更が適用されます。

  6. 新しいDNSが実際に使われているか確認する

    コマンドラインの名前解決ツールやオンラインのDNS確認サイトを使い、古いサーバーではなく新しいサーバーで名前解決されているか確認します。

初期のDNSから乗り換える理由

主な理由としては、地域によって名前解決が速くなること、回線事業者が家庭ごとのアクセス先ドメインを記録していることへのプライバシー上の懸念、DNSベースのコンテンツフィルタリングが使えること、一部の回線事業者のDNSより稼働が安定していることなどが挙げられます。いずれも契約している回線そのものの速度には影響せず、ページの読み込みが始まる前のドメイン名の変換速度にのみ影響します。

端末ごとの変更とルーター側の変更の違い

端末ごとにDNSを設定すると、その端末にしか反映されず、接続中のVPNアプリが独自のDNSを割り当てて上書きしてしまうこともあります。ルーター側で設定すればネットワーク上のすべての端末に自動的に適用されて便利ですが、端末側で個別にDNSを手動設定している場合や、モバイル通信に切り替えたスマートフォンには反映されません。

よくある質問

DNSサーバーを変更するとインターネットが速くなりますか?

ページの読み込みが始まる前のドメイン名の変換にかかる時間は短縮できる可能性がありますが、実際の回線速度そのものは変わりません。体感できる差が出るかどうかは、もともとの回線事業者のDNS性能によります。

回線事業者以外の公開DNSを使っても安全ですか?

信頼できる公開DNSサービスは、何をどれくらいの期間記録するかというポリシーを公開しています。特にプライバシーを重視して切り替える場合は、事前にそのポリシーを確認しておくとよいでしょう。