離婚時の財産分与請求、基本の考え方

ステップを順番にタップして、財産分与請求の基本を確認しましょう。

  1. 財産分与請求権とは何かを理解する

    財産分与は、婚姻中に夫婦が共同で築いたり維持したりした財産を、それぞれの寄与度に応じて分けるよう求めることができる権利で、離婚の責任がどちらにあるかとは関係なく認められます。

  2. 対象になる財産を確認する

    婚姻期間中に取得した不動産や預貯金、退職金、婚姻期間中に積み立てられた年金、保険の解約返戻金など、夫婦が実質的に共同で築いたと言える財産が対象になります。

  3. 特有財産は原則として対象外であることを理解する

    婚姻前から持っていた財産や、相続・贈与によって個人的に受け取った財産は原則として分与の対象から除かれますが、もう一方の配偶者がその財産の維持や増加に貢献していた場合は、例外的に対象に含まれることがあります。

  4. 分与割合は寄与度で決まることを理解する

    財産の形成・維持に対する経済的・家事的な貢献を総合的に考慮して分与割合が決められ、専業で家事や育児を担っていた場合も、その貢献はきちんと認められるのが一般的です。

  5. 協議がまとまらなければ家庭裁判所に請求する

    夫婦間で分与の方法について合意できない場合、どちらの配偶者も家庭裁判所などに財産分与の審判を申し立てて、裁判所の判断を求めることができます。

  6. 請求期限を逃さないようにする

    財産分与請求権は、離婚が成立してから一定期間(国によって異なりますが、おおむね1年から数年程度)が経過すると消滅するのが一般的なので、離婚時に分与を済ませていない場合は、現地の期限を確認して期限内に請求してください。

  7. 財産に関する資料をあらかじめ準備しておく

    不動産の登記情報、預金口座の取引履歴、退職金や年金の見込み受取額などをあらかじめ整理しておくと、財産分与請求の際に役立ちます。

財産分与は離婚とは別に認められる権利

財産分与は、婚姻中に夫婦で築いた財産を整理するための手続きであり、離婚の原因がどちらにあったかにかかわらず請求できます。寄与度がどのように認められるかという基本原則を知っておくことは、話し合いで解決する場合でも、裁判になる場合でも役立ちます。これは財産分与に関する一般的な情報であり法律アドバイスではないため、具体的な状況については家事事件に詳しい弁護士に相談してください。

金銭以外の貢献も記録しておく価値がある

寄与度は収入の額だけで判断されるわけではないため、長年専業で家事を担ったり、子育てをしたり、家計を管理していた人も、給与の記録だけが重要だと思い込まず、家計簿ややり取りの記録、担当していた役割の簡単な年表など、自分の貢献を示せる資料を集めておくとよいでしょう。多くの国の裁判所は、こうした金銭以外の貢献も分与割合を決める際に明確に考慮しています。

よくある質問

配偶者名義になっている財産も分与を請求できますか?

はい。名義がどちらになっているかにかかわらず、婚姻中に夫婦が実質的に共同で築いた財産であれば、財産分与の対象になり得ます。

財産分与は離婚と同時に請求しなければなりませんか?

必ずしも同時である必要はありませんが、請求権は離婚後一定期間で消滅するのが一般的なので、その期限を過ぎないよう注意が必要です。