本当に使える定番の食材代用テクニック

レシピの途中で材料が切れても、わざわざ買いに行く必要はありません。ここで紹介する代用法は、実際の調理・製菓で確実に通用するものです。

バターミルク:牛乳+酸

牛乳1カップにレモン汁または白ワインビネガーを大さじ1杯加えて、約5分間置きます。牛乳がわずかに固まり、ほとんどの製菓レシピで通用する程度にサワーバターミルクに近づきます。

製菓での卵:りんごソース、バナナ、フラックスエッグ

卵1個の代わりに、無糖のりんごソース1/4カップ、完熟バナナ半分をつぶしたもの、または「フラックスエッグ」(亜麻仁の粉大さじ1に水大さじ3を混ぜ、数分置いてゲル状にしたもの)がよく使われます。いずれも、卵が主に水分とつなぎの役割を果たしている場合(膨らませる役割ではない場合)に最も効果を発揮します。

バター:ニュートラルなオイルを少し少なめに

多くの製菓レシピでは、無臭の食用油で溶かしバターのおよそ4分の3の量(バター1カップに対しオイル3/4カップ)を目安に置き換えられます。ただし、バターの持つ風味は失われ、オイルには含まれないバター中の水分や乳固形分の影響で、食感がわずかに変わることがあります。

ブラウンシュガー:白砂糖+糖蜜

白い上白糖1カップに糖蜜大さじ1杯を混ぜると、ブラウンシュガー1カップの代用になります。そもそもブラウンシュガーは製造工程で白砂糖に糖蜜を加えたものなので、理にかなった代用法です。

サワークリーム:プレーンヨーグルトまたはギリシャヨーグルト

プレーンヨーグルト、特にギリシャヨーグルトは、製菓・お惣菜どちらでも、ほぼ同じ分量でサワークリームの代用として使えます。ただし、サワークリームの方が一般的により濃厚で酸味が穏やかです。

セルフライジングフラワー:薄力粉+ベーキングパウダー+塩

セルフライジングフラワー1カップが必要な場合は、薄力粉1カップにベーキングパウダー小さじ1.5杯、塩小さじ1/4杯を合わせて混ぜます。

生ハーブの代わりにドライハーブ、またはその逆

ドライハーブは生のものより風味が凝縮されているため、レシピで指定された生ハーブの分量のおよそ3分の1をドライハーブで代用するのが目安です(生ハーブ大さじ1に対しドライハーブ小さじ1程度)。

代用がきれいに1対1で済むとは限らない理由

食材は1つのレシピの中で1つの役割だけを果たしているとは限りません。バターは脂肪・風味・水分を同時に加えますし、卵は水分・構造・膨らみを同時に加えることができます。役割の1つをうまく再現する代用品でも、食感や膨らみ方がわずかに変わってしまうことがあり、代用した焼き菓子が元のレシピよりやや密度が高く、しっとりと仕上がることがあるのはそのためです。

代用によって実際にレシピが失敗することもある

すべての置き換えが安全とは限りません。重曹とベーキングパウダーはどちらも生地を膨らませますが、化学的な性質が異なり、重曹が活性化するために必要な酸分を調整しない限り、一般的には1対1で置き換えることはできません。繊細なケーキやスフレのように、レシピが精密な化学反応に強く依存している場合は、当てずっぽうで代用せず、分量比をきちんと確認する価値があります。

よくある質問

バターの代わりにマーガリンをいつでも使えますか?

普段の料理や気軽な製菓であれば、たいていの場合は問題ありません。ただし、パイ生地やショートブレッドのように、バター特有の脂肪分や風味そのものが仕上がりを大きく左右する繊細な焼き菓子では、食感や味がかなり違ってしまうことがあります。

ベーキングパウダーと重曹は同じものですか?

いいえ。重曹はレシピの中に酸性の材料がないと活性化しませんが、ベーキングパウダーはすでに自身の中に酸を含んでいるため、水分と熱だけで働きます。レシピの他の部分を調整せずに、そのまま置き換えることはできません。