コーヒー豆の種類がわかる入門ガイド

コーヒー豆のパッケージに書かれた言葉は、まるで専門用語の羅列に見えます。それぞれが味にどう影響するのかを見てみましょう。

  1. アラビカ種とロブスタ種の違い

    アラビカ種は酸味と香りが豊かでカフェイン含有量が比較的少なく、ロブスタ種は苦味が強くカフェイン量がアラビカ種の約2倍にもなります。そのためインスタントコーヒーやブレンドにコクを足す目的で少量使われることが多いです。

  2. 産地ごとの風味の傾向

    エチオピア産は華やかな花のような香りとフルーティーな酸味、コロンビア産はバランスの取れた甘みと酸味、ブラジル産は酸味が控えめで香ばしくどっしりした味わいが特徴とされています。

  3. シングルオリジンとブレンド

    シングルオリジンは一つの産地の豆だけを使い、その土地ならではの個性を楽しむものです。ブレンドは複数の産地の豆を組み合わせ、味のバランスと安定感を出したものです。

  4. 精製方法が味に与える影響

    ウォッシュド(水洗式)はすっきりとした爽やかな酸味、ナチュラル(乾燥式)は濃厚な甘みとフルーティーな香り、ハニープロセスはその中間くらいの甘みとコクが生まれます。

  5. パッケージで確認すべき情報

    コーヒー豆のパッケージには通常、焙煎日、産地、精製方法、焙煎度合いが記載されています。これらから鮮度や味の傾向をある程度予想できます。

  6. 購入時に役立つポイント

    焙煎日が新しいほど新鮮でおいしく飲めるため、生産日や包装日よりも焙煎日を優先して確認するのが基本です。

焙煎度と同じくらい産地が大切な理由

コーヒーを浅煎り・中煎り・深煎りといった焙煎度だけで判断したくなりますが、産地や精製方法も味の土台を大きく左右します。同じ浅煎りでも、国が違えばまったく異なる味になることは珍しくありません。ある豆は華やかで花のような香り、別の豆はシロップのように濃厚でフルーティーというように。焙煎はその豆本来の個性を引き出したり抑えたりするものであり、ゼロから味を作り出すわけではありません。だからこそ、焙煎度だけでなく産地を変えて試してみることが、自分好みの豆を見つける一番の近道なのです。

パッケージを読み解くコツ

ラベルがしっかりしたパッケージは、実際に淹れる前から多くのことを教えてくれます。豆の産地、精製方法、そして焙煎からどれくらい経っているか。もしパッケージに漠然としたブレンド名しか書かれておらず焙煎日の記載もない場合は、絶対に避けるべきというほどではありませんが、少し注意したいサインです。コーヒーは焙煎後数週間が最もおいしく、その後は少しずつ風味が落ちていきます。これは「腐る」わけではなく、香りを作り出す成分が時間とともに徐々に失われていくためです。

よくある質問

アラビカ種はロブスタ種より常に優れているのですか?

一概にそうとは言えません。「優れている」は目的によって変わります。繊細な酸味を楽しむスペシャルティコーヒーにはアラビカ種が好まれますが、ロブスタ種の苦味とコクはエスプレッソブレンドやインスタントコーヒーで重要な役割を果たしますし、栽培時の病気への耐性が高いという利点もあります。

焙煎日が新しいほど必ずおいしいのですか?

ある程度までは新しいほど良いといえますが、実は焙煎直後より、余分な二酸化炭素が抜けてくる焙煎後1〜4週間ほどが最もおいしいとされています。焼きたてすぎても、逆に何か月も経ちすぎていても、風味は落ちてしまいます。