3つを一度に区別する方法
有償増資は会社に新しいお金が「入ってくる」イベント、無償増資は会社の中にある剰余金が資本金の勘定科目に「移る」イベント、減資は資本金の規模そのものが「減る」イベントと整理すると混乱しません。特に無償増資と減資は方向が逆(株式数の増加 vs 減少)である点に注意してください。
株式分割と混同しないように
無償増資は資本金総額が実際に増える取引ですが、株式分割は額面だけを分割し、資本金総額と会社の価値はまったく変わりません。どちらも流通株式数が増える点は同じですが、会計上の意味はそれぞれ異なります。
よくある質問
有償増資の申し込みに参加しないと損をしますか?
参加しない場合、新株予約権を市場で売却して一部の損失を補える場合もありますが、売却のタイミングを逃すとその権利はそのまま消滅し、持ち株比率の希薄化分を補えないことになります。有償増資が発表されたら、新株予約権の売却期限を早めに確認しておくとよいでしょう。
無償増資の権利落ち日にはなぜ株価が調整されるのですか?
無償増資で流通株式数が増える分、それまでの株価をそのままにしておくと会社全体の時価総額が急に膨らんだような錯覚が生まれます。これを防ぐため、取引所は権利落ち日に増資比率に応じて基準株価をあらかじめ引き下げてスタートするよう調整します。