具体的な計算例
元本1万ドルが5年後に1万6千ドルになったとします。CAGR = (16000 ÷ 10000)^(1/5) - 1 = 1.6^0.2 - 1 ≈ 9.86%。ここで重要なのは、これは「毎年ちょうど9.86%ずつ成長した」という意味ではないということです。実際にはある年は+30%、別の年は-10%だったかもしれませんが、仮に一定の9.86%の年間成長率だったとしたら同じ最終結果になる、という意味を表しています。
CAGRだけでは誤解を招くことがある理由
CAGRは開始点と終了点の2つのデータしか使わないため、その間に経験した変動やドローダウン(下落)を完全に無視します。全く同じCAGRを持つ2つの投資でも、途中の道のりは全く異なるリスクプロファイルだった可能性があります(一方は安定していて、もう一方は途中で40%下落してから回復した、など)。そのためCAGRは単独ではなく、ボラティリティやリスクの指標と合わせて見るべき数字です。
よくある質問
広告などで見る「年率換算リターン」や「平均年間リターン」とCAGRは同じものですか?
「CAGR」と「年率換算リターン」は一般的に同じ複利計算に基づく数値を指します。一方「平均年間リターン」が各年のリターンの単純な算術平均を意味している場合は別の数字であり、+50%/-50%の例のように、値動きの荒い投資ではより実際より良く見せてしまう、誤解を招きやすい数字になりがちです。
CAGRはマイナスになることもありますか?
あります。最終的な評価額が最初の投資額を下回っていれば、計算式はマイナスのパーセンテージを返し、その期間全体を年率換算した損失を正しく反映します。