相場を当てるための戦略ではなく、時間を味方につける戦略
債券ラダーの核心は、今後金利がどちらに動くかを言い当てることではなく、金利変動に対するエクスポージャーを時間的に分散させることにあります。だからこそ、金利が上昇する局面でも下落する局面でも、それぞれの形で活用できる戦略になっています。
分散と信用リスクの管理は依然として重要
ラダー戦略はタイミングリスクを軽減しますが、個々の発行体が債務不履行に陥るリスクそのものをなくすわけではありません。満期だけでなく発行体や信用力についても複数に分散し、購入前に各銘柄の目論見書や信用格付けを確認しておくことが、この戦略を適切に運用するうえで欠かせません。
よくある質問
少額でも債券ラダーを組むことはできますか?
銘柄ごとに最低購入単位が異なるため、資金が少ないと多数の満期に均等に分散するのが難しい場合があります。少額で似たような効果を狙う場合は、個別債券の代わりに満期年度の異なる満期一致型債券ETFを複数組み合わせる方法も検討できます。
今後金利が下がり続けそうな場合、ラダー戦略は不利になりますか?
金利下落局面では、既に確保しておいた長期債券の相対的に高い金利を引き続き享受できるという点で、むしろ有利に働くことがあります。ただし今後の金利の方向を正確に予測するのは難しいため、ラダー戦略の本質は方向を当てることではなく、金利変動へのエクスポージャーを時間的に分散させることにあります。