背中ニキビは実は原因が異なる2種類かもしれない
背中や胸に粟粒のようにできるトラブルは、顔のニキビと同じアクネ菌性のトラブルであることもありますが、皮膚に常在するマラセチア(真菌)が毛包内で異常増殖して起こる毛包炎であることも少なくありません。両者は見た目が似ていても原因はまったく異なるため、ケア方法も分ける必要があります。一般的なニキビケア製品でいくら手入れしても治りにくい背中のトラブルなら、真菌性の毛包炎の可能性を疑ってみることができます。
見分けられる特徴(参考程度で、診断ではありません)
真菌性の毛包炎は大きさが比較的均一な粟粒状のブツブツが一部位に集中して現れ、かゆみを伴うことが多い一方、一般的なニキビは大きさがまちまちで、黒ニキビや白ニキビのような面皰が混ざっていることが多いです。ただしこれは一般的に知られている傾向にすぎず、見た目だけで正確に見分けるのは難しく、両方が同時にあるケースもあります。長期間続いたり範囲が広い場合は、皮膚科で正確な診断を受けるのが最も確実です。
共通して悪化させる生活要因
汗をかきやすい環境、きつい服やリュック・シートベルトによる摩擦、油分の多いボディローションや日焼け止めは、原因菌の種類にかかわらず背中のトラブルを悪化させる代表的な要因です。汗をかいた後に濡れた服を長時間着たままにしたり、運動後すぐに洗い流さず放置したりする習慣も、毛包が詰まったり菌が繁殖しやすい環境を作ります。通気性の良い服を着て、汗をかいたらできるだけ早く着替えるだけでも、かなりの部分を予防できます。
基本的なケア方法
運動や汗を多くかいた後はできるだけ早く洗い流し、背中をこすりすぎず低刺激の洗浄料でやさしく洗った後、完全に乾かすことが基本的なケアの出発点です。体に塗るローションやオイルは背中・胸には薄く塗るか、トラブルがひどい時期は一時的に省くのも一つの方法です。顔のニキビの基本的なケア方法も合わせて参考にしてみてください。
真菌性毛包炎が疑われる場合
かゆみが強く、大きさの揃った粟粒状のブツブツが繰り返し現れる場合、真菌の増殖を抑える成分が入ったボディクレンザーを短期間使ってみるのが役立つことがあります。こうした製品はブツブツの部分に塗って数分置いてから洗い流す方式で使われることが多いですが、成分や使用法は製品ごとに異なるため必ず製品の説明に従い、自己判断で長期間使用するより皮膚科の相談を通じて正確な診断と処方を受けるのが安全です。
皮膚科を受診すべき場合
2〜3週間以上ケアしても良くならない場合や、痛みがある場合、範囲がどんどん広がる場合、跡や色素沈着が残り始めた場合は、自己管理より皮膚科の診察を受ける方が良いです。原因がアクネ菌なのか真菌なのか、あるいは別の皮膚疾患なのかによって処方される治療成分がまったく異なるため、正確な診断なしに長期間自己流のケアを繰り返すと、かえって治療の時期を遅らせることがあります。