Big Five Aspectsとは何か
心理学者コリン・デヤングと共同研究者たちは2007年の研究で、ビッグファイブの各因子が実はそれぞれ2つのより具体的な下位要素、「側面(aspect)」に分かれることを統計的に示しました。誠実性は「勤勉性」と「秩序性」に、外向性は「熱意」と「主張性」に、といった具合です。これはより狭い「ファセット(facet)」とより広い「因子(domain)」の中間に位置する概念で、「Between Facets and Domains(ファセットと因子の間)」という論文タイトルで紹介されました。
なぜ5因子をさらに10に分けるのか、どんな場面で役立つのか
同じ因子で似たように高いスコアを示す2人でも、その中の2つの側面では大きく異なる場合があります。例えば誠実性が同じくらい高くても、一方は目標に向けて着実に努力する「勤勉性」が強く、もう一方は整理整頓や規則遵守を意味する「秩序性」が強いということがあります。この違いは具体的な行動を理解するうえで重要で、外向性が同じくらい高い2人でも、一方は人と関わること自体を楽しむ「熱意」が強く、もう一方は集団を率いて主導することに満足感を覚える「主張性」が強いなど、実際の行動パターンがかなり異なることがあります。10の側面は、単一の因子スコアだけでは説明しきれない具体的な行動の違いを理解したいときに最も役立ちます。
よくある質問
ビッグファイブの代わりにBig Five Aspectsだけ見ればいいですか?
両者は対立するものではなく補完し合う関係にあります。全体的な傾向を大まかに捉えたいなら5因子モデルが簡便で、同じ因子の中でもより具体的な違いを知りたいなら10の側面が役立ちます。
HEXACOとはまったく違うモデルですか?
いいえ。HEXACOは正直さ・謙虚さという新しい次元を加えて性格を6つの独立した因子に再構成したモデルであるのに対し、Big Five Aspectsは既存の5因子構造をそのまま保ちながら、その内側をより細かく見ていくという違いがあります。