理論値がいつも楽観的になる理由
mAhを消費電流(mA)で割るだけの式は、バッテリーを容量が固定された完全に効率的なタンクのように扱っていますが、実際には内部抵抗によるロスや、放電が進むにつれた電圧の低下、負荷が一定ではなく変動することによる影響があります。スマートフォンの消費電流自体も画面オフの待機状態と実際の使用時とで大きく変わるため、「平均mA」という数字自体が、すでに単純化された式の上にさらに近似を重ねたものになっています。
mAhだけで機器同士を比較すると誤解を招く理由
3.7Vで5000mAhのバッテリーと7.4Vで5000mAhのバッテリーでは、エネルギー量は電流容量と電圧の両方で決まるため、実際に蓄えられているエネルギー量には明確な差があります。両方をWhに換算すれば同じ土台で比較できるため、性質の異なる機器同士のバッテリー容量を比べるときは、mAhよりWhのほうが意味のある数字になります。
よくある質問
なぜ計算上の駆動時間より実際の駆動時間のほうが短くなるのですか?
バッテリー内部の効率の低下、放電が進むにつれた電圧低下、消費電流が一定ではなく変動すること、バッテリー自体の劣化など、容量を消費電流で割るだけの基本式には反映されていない要因が実際の駆動時間を縮めているためです。
バッテリーを比較するときはmAhとWh、どちらを見ればいいですか?
電圧が異なる場合はWh(ワット時)のほうが正確な比較になります。Whは電流容量と電圧の両方を反映しているためです。mAhだけの比較は、電圧が同じバッテリーや機器同士に限って意味を持ちます。