初心者が覚えるべき編み物の基本ステッチ

どれほど複雑に見える編み物パターンも、ほとんどはごく少数の基礎的なステッチの組み合わせでできている。まずはここから覚えていこう。

作り目

針に最初の一連の輪を作る工程で、それ以降のすべての編み地の土台となる。作り目にはいくつかの方法があるが、指でかける作り目(ロングテール・キャストオン)がもっとも一般的に教えられる出発点のひとつだ。

表編み

もっとも基本的なステッチで、右針を輪に差し込み、糸を巻きつけて新しい輪を引き出すことで編む。すべての段を表編みで編むと「ガーター編み」という生地になり、両面にでこぼこした畝のような質感が現れる。

裏編み

表編みを鏡写しにしたようなステッチで、糸を針の後ろではなく手前に持って編む。表編みと裏編みの段を交互に編むと「メリヤス編み(ストッキネット編み)」になり、多くのセーターやTシャツに見られる表がなめらかで裏がでこぼこした生地ができる。

メリヤス編み(ストッキネット編み)

表側の段はすべて表編み、裏側の段はすべて裏編みで編むことで作られる(輪編みの場合は逆になる)。ニット製品でもっとも一般的な生地だが端が丸まりやすいため、パターンではしばしばガーター編みやゴム編みで縁取りされる。

ゴム編み

同じ段の中で表編みと裏編みを交互に編む(表2目・裏2目など)ことで、丸まらない伸縮性のある質感のある生地を作る。袖口や襟、裾など、体にフィットする伸縮性のある縁が必要な部分でほぼ普遍的に使われている。

伏せ止め(止め編み)

最後の段の輪を留めて編み地がほどけないようにする、仕上げのためのテクニック。2目を編んでから最初の目を2番目の目にかぶせるという動作を、段全体にわたって繰り返して行う。

2つのステッチから無限のパターンが生まれる

どれほど複雑に見える完成品であっても、編み物パターンの圧倒的多数は、表編みと裏編みの組み合わせと順序だけで成り立っている。表編みと裏編みを心地よく安定して編めるようになることこそ、初級から中級のパターンの多くを読んで実践できるようになるための最大の一歩だ。

編み目の均一さはセンスではなく練習で身につく

編み始めたばかりの人の編み目が不揃いだったり、きつすぎたりするのは、ほぼ誰もが通る学びの一部であって、根本的に何か間違ったことをしているサインではない。手の動きが一定になっていくにつれて、編み目の均一さは自然と繰り返しの中で整っていく。

よくある質問

編み物とかぎ針編み、どちらを先に習うべきか

使う道具が違う(2本の棒針か、1本のかぎ針か)まったく別の技法であり、どちらかがもう一方の前提になっているわけではない。そのため選ぶ基準は、どちらの仕上がりや技法により魅力を感じるかで決めればよい。

最初の作品として何が向いているか

表編みだけで編むシンプルなガーター編みのマフラーは、もっともよく勧められる最初の作品のひとつだ。必要な技法が1つだけで済み、より複雑なパターンに比べて編み目の不揃いにも寛容だからだ。