旅行者が知っておきたい基本のフランス語フレーズ

フランス語圏を快適に旅するのに、流暢なフランス語は必要ない。ここで紹介するわずかなフレーズだけで、日常のほとんどの場面をカバーできる。

Bonjour / Bonsoir ― こんにちは / こんばんは

Bonjour(ボンジュール)は朝から夕方まで使われ、日が暮れるとBonsoir(ボンソワール)に切り替わる。ちょっとしたお店への立ち寄りであっても、まずこのどちらかで会話を始めることが、フランス語圏では基本的な礼儀とされている。

Merci ― ありがとう

発音は「メルスィ」。より強く感謝を伝えたいときは「merci beaucoup(メルスィ・ボク)」で「どうもありがとう」の意味になり、誰かがわざわざ手を貸してくれたときによく使われる。

S'il vous plaît ― お願いします

発音はおおよそ「スィル・ヴ・プレ」。コーヒーを注文するようなちょっとした頼み事であっても、これを添えるだけで表現がぐっと丁寧になり、礼儀正しい会話では欠かせない一言とされる。

Excusez-moi / Pardon ― すみません / ごめんなさい

「Excusez-moi(エクスキュゼ・モワ)」は誰かの注意を引いたり、人の前を通ったりするときに使う。「pardon(パルドン)」は、人にぶつかったときのような、ちょっとした謝罪の場面で使われる。

Parlez-vous anglais? ― 英語を話せますか?

発音は「パルレ・ヴ・オングレ」。いきなり英語で話しかけるのではなく、まずこの一言をフランス語で尋ねる方が、誰もが英語を話せると決めつけるより概してずっと好意的に受け止められる。

C'est combien? ― これはいくらですか?

発音は「セ・コンビヤン」。買い物や市場で使える実用的な短いフレーズで、提示された金額が聞き取れなければ、対象の商品を指さしながら聞くとよい。

Où est...? ― …はどこですか?

発音は「ウ・エ」。トイレ(les toilettes、レ・トワレット)や駅(la gare、ラ・ギャール)、その他ほとんどのものを探すときに便利で、この後に探している場所を続けるだけでよい。

アクセントより「伝えようとする姿勢」の方が大切

たとえ発音が完璧でなくても、フランス語であいさつや簡単なお礼を伝えようとすること自体が、相手への敬意のしるしとして概ね好意的に受け取られる。フランス語をまったく挟まずいきなり英語に切り替える方が、多少発音を間違えた「ボンジュール」よりも図々しく映りやすい。

言語そのものに丁寧さの区別が組み込まれている

フランス語は「あなた」にあたる言葉として、親しい間柄で使うくだけた「tu」と、丁寧な「vous」を区別しており、旅行者は見知らぬ人や店員、年上の人に対してはほぼ常に丁寧な「vous」を基本とすることが期待される。ここで紹介したような「vous」を使ったフレーズにとどめておけば、この問題は完全に回避できる。

よくある質問

フランスでいきなり英語で話しかけるのは失礼にあたるのか

まずフランス語であいさつをし、少なくとも「Parlez-vous anglais?」と尋ねてから始める方が、たとえその後の会話が結局英語になるとしても、一般的により丁寧だと受け止められる。

これらのフレーズは、他のフランス語圏の国でも同じように通じるのか

通じる。ベルギーやスイス、ケベックといったフランス語圏でも、これらの基本フレーズは標準的に使われているが、アクセントや一部の地域特有の語彙は異なることがある。